2024.2.16 更新
2024.1.3 更新 神戸新聞NEXT 、TBSラジオ森本毅郎スタンバイ、高知新聞の記事へのリンクを追加
2023.12.31 アップロード
国内の新聞・雑誌記事などのマスメディアの2023年の香害関連記事を紹介するページです。
子供、教育機関の香害関係の報道に関しては「01-3_3 子供の香害被害」の各記事、以下の記事もご参照ください。
01-3_1_04 香害記事/報道 マスメディア2024
01-3_1_01 香害関連記事 マスメディア〜2021
01-3_1_02 香害関連記事 Webメディア/ソーシャルメディア
01-3_3_01 教育機関での香害関係記事・動画
目次
- 神戸新聞NEXT 『隣のベランダからふわっと漂う洗濯物の香り…「私には限界」 せき、頭痛、吐き気に苦しむ化学物質過敏症』2023.4.4
- 週刊金曜日 2023.4.7 1419号『もはや配慮のレベルではない日本の香害』
- 朝日新聞『合成洗剤や柔軟剤による「香害」、日本消費者連盟がリーフレット作成』2023.10.4
- 朝日新聞『香料のにおいで不調、「悩み知って」 洗剤・農薬…増える化学物質過敏症』2023.8.26
- 朝日新聞『香りに青春も職も奪われた 知らぬ間に加害者になる「悪意なき汚染」』2023.5.15
- TBSラジオ森本毅郎スタンバイ 『【取材しました】「久しぶりにマスクを外したら… あなたの香りは大丈夫?「香害」に注意』2023.5.22
- FNNプライムオンライン 石川テレビ『「発症したら逃げるしかない」全国に400万人!?人工的な香りがもたらす“香害”に苦しむ人たち【石川発】』2023.6.14
- 日経新聞『シャボン玉石けん、香害・化学物質過敏症に関するアンケート調査の結果を発表』2023.6.2
- KFB福島放送『化学物質過敏症の子どもに配慮を市民団体がいわき市教委に要望(福島)』 2023-07-20配信
- NHKニュース『おはよう日本』「“香り”で体調不良 困っている人が…」2023.7.12
- 日刊SPA! 『「数メートル離れた喫煙者の臭いでめまいが…」化学物質過敏症に苦しむ女性。柔軟剤や香水にも反応』2023.7.23
- TBS RADIO「化学物質過敏症の当事者が苦しむ『香害』」人権TODAY 2023.7.29
- NHK WEB特集 『柔軟剤 香りで体調不良の相談増加 なぜ?マイクロカプセルが…』2023.8.1
- NHK あさイチ 8:15〜 『化学物質過敏症 ほんのわずかな化学物質が日常を…』
- 読売オンライン 兵庫「『香害』対応 保健調査票に項目」2023.9.7
- 毎日新聞 『この頭痛や吐き気、柔軟剤のせい? 「香害」の実像に迫る/上』2023.9.11
- 毎日新聞 『香害問題、国が「困っている人もいます」 続く研究と啓発/下』2023.9.11
- 日本経済新聞『その香り、私は苦痛…柔軟剤など「香害」に配慮促す動き』2023.10.17
- FMラジオ FM FUJI 「Bumpy」3回連続 化学物質過敏症の特集 2023年10月〜12月
- 北海道新聞 『香りで体調不良「香害」小中生の1割体験 厚岸町教委、化学物質過敏症で初調査』2023.12.4
- 北海道新聞「『香害』が大半 化学物質過敏症 柔軟剤、シャンプー…消臭ブームの陰に 小児科医・渡辺さん札幌で講演」2023.10.12
- 北海道新聞『宿や飲食店、「香害」対応に工夫 柔軟剤などが含む化学物質が原因』2023.1.31
- CBCドキュメンタリー「チャント!」『“香り成分”で体調不良に…化学物質過敏症に悩む人たち「息が吸えない」』2023.11.23
- 高知新聞『医師「無理解が追い詰める」化学物質過敏症の高知県内患者200人 対策進まず』2023.12.18
- 高知新聞『毎日が災害」化学物質過敏症の高知県内女性 柔軟剤や合成洗剤の香りが「凶器」に 厳しい冬を独り車中泊で過ごす』2023.12.18
- 高知新聞『化学物質過敏症の高知県内女性「生き地獄」 洗剤、化粧品…あらゆるものに反応 強まる孤独感、仲間とネット交流で支え』2023.12.18
神戸新聞NEXT 『隣のベランダからふわっと漂う洗濯物の香り…「私には限界」 せき、頭痛、吐き気に苦しむ化学物質過敏症』2023.4.4
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202304/0016211297.shtml
以前から、建材などに含まれる化学物質が原因とみられるせきに悩まされていたという田中さん。現在暮らすマンションは、建材などを調べた上で購入した。壁紙の塗料にも気を配り、万全を期してきた。しかし、しばらくしてせきが再発。原因を探ろうと、せきが出るタイミングを記録すると、周囲の部屋のベランダから、柔軟剤や洗剤の香りが漂ってくる場面ばかりだった。
せきに加え、目がチカチカするようになり、さらにはたばこなどにも反応するようになった。インターネットで検索した結果、柔軟剤などに含まれる化学物質に接することで体調不良を引き起こす「化学物質過敏症」に当てはまると気が付いた。医師からは「柔軟剤と関連はあるかもしれない」と言われた。
管理人に頼み、マンション内に「香りの強いものを控えてください」といった旨の掲示を張ったが、効果はなかった。田中さんは「マンションは購入しており、引っ越しは難しい」と声を落とす。
悩みは住居だけではない。化学物質は空気中に漂ったりあらゆる物に付着したりするので、さまざまな人が商品に触れるスーパーなどでは買い物が難しい。服も食品も通販で購入。電車のいすに座れなくなり、図書館の本も借りられなくなった。医療機関には不織布を持参し、診療用のいすに敷いてもらう。「恥ずかしいけど、そうしないと治療が受けられない」
週刊金曜日 2023.4.7 1419号『もはや配慮のレベルではない日本の香害』
https://www.kinyobi.co.jp/tokushu/003633.php
「P&Gジャパン、NSファーファ・ジャパン、花王、ライオンに聞きました どうしたら柔軟剤の香り、取り除けますか?」
香害は広く知られるようになった。しかし汚染は空気だけでなく、排水から水生環境に入り込み、魚介類やヒトからも香料成分が検出されている。しかし日本政府は調査研究せず、因果関係が明らかでないとして規制が進んでいない。そこで、まずは洗剤メーカーがウエブサイトで公開している香料成分の情報やアンケートで、香害に対するメーカーの姿勢を調査した。
目次より引用
・洗剤・柔軟剤に使われている香料成分の有害性 ー各メーカーのアンケートの回答
・因果関係明らかでないのに調査予定もない日本
・看護師のニオイで体調悪化 ー患者自らが救済を提言
・千葉大学予防医学センター特任教授・坂部貢医師
「匂いによって脳の血流や神経細胞を結ぶネットワークが変化する」
朝日新聞デジタル有料記事
朝日新聞『合成洗剤や柔軟剤による「香害」、日本消費者連盟がリーフレット作成』2023.10.4
https://www.asahi.com/articles/ASRB2777YR9XPLZB001.html
合成洗剤や柔軟剤の香料の香りによって体に不調が表れる「香害」問題の解決に取り組んでいる日本消費者連盟(東京都新宿区)が、啓発用のリーフレット「知っていますか?香害」を作った。香害を「全ての人に関わる、新たな公害」とし、解決を一緒に考えようと呼びかけている。
香害を引き起こす日用品として、2019年から20年に実施したアンケート結果をリーフレットに掲載。柔軟剤が最も多く、香りつき合成洗剤、香水、除菌・消臭剤と続く。
香害が広がった理由として、香料の作用を長続きさせる「マイクロカプセル」を挙げる。微小なプラスチック製のカプセルで、柔軟剤や合成洗剤のキャップ1杯中1億個ほどある。衣類の繊維についたカプセルは着用中の摩擦や熱でこわれ香料を出す。香りの効果が長く続くほか、乗り物のシートに香りが移り、体調が悪くなる人がいる。
朝日新聞『香料のにおいで不調、「悩み知って」 洗剤・農薬…増える化学物質過敏症』2023.8.26
https://www.asahi.com/articles/DA3S15726400.html
散布された農薬を避けるため、ガスマスクをつけて避難する子。過敏症の症状が出てぐったりしている=「CSの子供たちの幸せを願う会 にこ」提供
日常生活で使われている化学物質に身体が反応し、様々な不調が表れる「化学物質過敏症」(CS)。近年は柔軟剤や香水などに使われている香料のにおいがきっかけで発症する人が増え、「香害」という言い方もされる。CSに悩む子どもとその親でつくる団体が、当事者らの声を文部科学省や厚生労働省、業界団体などに届けよ…
朝日新聞『香りに青春も職も奪われた 知らぬ間に加害者になる「悪意なき汚染」』2023.5.15
https://www.asahi.com/articles/ASR5F4RDBR58OXIE02N.html
あなたの使う柔軟剤、そのにおいが苦しい――。化学物質過敏症の患者が、頭痛やめまいといった日常生活への深刻な影響を訴えている。堺市堺区の市総合福祉会館で31日まで開かれているパネル展では、「香害(こうがい)」に苦しむ当事者たちの痛切な訴えが並んでいる。
「過敏症・香害・SDGs」と銘打った会場には約90枚のパネルを掲示。化学物質過敏症を解説するパネルにまじり、とりわけ印象に残るのは、全国の当事者が寄せた、洗剤や柔軟剤による香害を訴える手紙だ。
「どこへ行っても口がしびれ、頭が重く、体がしめつけられるように痛む。職場の香害で職を失った」(50代)
「周りのにおいに耐えきれず部活をやめた。授業にも出られない。青春や進路を奪われている」(高3)
「子どもが持ち帰るプリントにも移香(いこう)していて宿題を見てやれない。いつまで子どもと一緒に暮らせるかわからない」(30代)
「学校にいくとじゅうなんざいがくっついてきてこまっています」(8歳)
企画したのは、堺市の山口尚恵(ひさえ)さん(51)。2002年、自宅のリフォーム工事を機に化学物質過敏症になり、口内炎やじんましんなど慢性的な体調不良に悩まされるようになった。
親族から理解されず、友人とも疎遠に
建材に限らず、チラシのイン…
朝日小学生新聞『柔軟剤・洗剤 などの香りで苦しむ子もいます』2023.4.21
https://www.asahi.com/asagakuplus/article/asasho/14889764
持ち回りで洗濯する給食当番のかっぽう着などから柔軟剤のにおいがして、苦しむ子がいます イラスト・山本正子
頭痛・腹痛かゆみ… 香料がふくむ化学物質で発症
いいにおいと思って使う柔軟剤や洗剤が、まわりの人につらい思いをさせている場合があります。香料にふくまれる化学物質が、頭痛や腹痛などを引き起こす「香害」です。学校でも苦しんでいる子がいます。(中田美和子)
「まわりの理解がないと、よくならない」
関西地方に住む小学6年生の男の子は、学校でまわりの子の服から出る香りにさらされると、頭が痛くなります。ひどいときは、家に帰ると動けなくなるほどです。「くさいからではなく、しんどい(つらい)から、香りの強いものを減らしてほしい」といいます。今年、小学校に入った女の子は、香りがこもった場所にいると顔や手足がかゆくなるといいます。症状が数日続くと、おなかが痛くなったり熱が出たりすることも。保育園では、大きな扇風機を回して空気を入れかえてもらったり、柔軟剤をひかえるようほかの子たちの保護者に呼びかけてもらったりしました。
学校に相談して座席を窓ぎわの一番前にしてもらい、ほかの子の物のにおいが移らないように持ち物をはなして置いてもらっている子もいます。なかよくしたい子がいても香りがきつくていっしょに遊べないといい、お母さんは「友だち関係がせばまるのでは」と心配します。
こうした香害に苦しむ人の声を広く集めて伝えようと、2021年7月に「カナリア・ネットワーク全国」という集まりができました。会員数は現在約650人。代表の一人、青山和子さんは「香害は苦しんでいる人だけでは、さけられない。まわりに理解してもらわないと、よくならないのです」と話します。
症状に幅/反応のしくみは、まだわからず
香りが原因で体の具合が悪くなるのは、化学物質過敏症の症状です。こうした患者さんを長くみてきた高幡会大西病院(高知県四万十町)の院長、小倉英郎さんは、ここ10年、子どもが発症するきっかけは衣服に使われる洗剤や香料入りの柔軟剤が多いといいます。香料の化学的な物質が空気中に広がり、それを吸いこむことで頭痛や下痢、せき、鼻血などの症状が出ます。ひどくなると、・・・・・・・
(朝小プラス2023年4年20日付から抜粋)続きは朝小プラスでどうぞ。
TBSラジオ森本毅郎スタンバイ 『【取材しました】「久しぶりにマスクを外したら… あなたの香りは大丈夫?「香害」に注意』2023.5.22
窓を閉め切っていても香りが入ってきて具合が悪くなる化学物質過敏症を持つ方のインタビューがあります。カナリア・ネットワーク全国[CAN]も紹介されています。香害のために失職したそうです。コロナ禍で抗菌剤の使用が増えて香料以外の被害も増えたこと、マスクをしていてニオイに鈍感になっているのではないか、被害者の個人の努力でどうにかできる問題を超えているので議会に取り上げられている、など香害問題を的確、コンパクトに説明しています。(TBSラジオ森本毅郎スタンバイ: https://open.spotify.com/show/6x2YlRAWIu7npx9czp2G36)
当該番組はTBSpodcast で聞けます (6分弱): https://traffic.megaphone.fm/TBS4217764785.mp3?updated=1684812909
FNNプライムオンライン 石川テレビ『「発症したら逃げるしかない」全国に400万人!?人工的な香りがもたらす“香害”に苦しむ人たち【石川発】』2023.6.14
https://www.fnn.jp/articles/-/539890
香りの害と書いて「香害」、この言葉をご存知だろうか。香害とは柔軟剤や洗剤に含まれる人工の香りなどが原因で頭痛や吐き気、倦怠感などの症状が出ることを言う。発症した人は香りから逃げるように生活し、これまでの暮らしが一変してしまう人も少なくない。
・二重マスクにレインコートで取材に応対
石川県能美市に住むAさんは6年間、香害に悩み続けており、今、香りによって住む場所を失おうとしている。・香りに追われて家族がバラバラに
石川県七尾市に住むBさんも香害に苦しんでいる。Bさんは2カ月前に滋賀県から七尾市に引っ越してきた。香害によって家族の居場所がバラバラとなったのだ。・香害は誰でも発症する恐れがある
日本消費者連盟などが実施した調査では香りつきの製品で「具合が悪くなったことがある」と回答した人が8割に上った。さらにそのうちの約2割が欠勤や退職をした経験があると回答。近畿大学の教授らが行った調査では化学物質過敏症の患者やその可能性がある人は全国で400万人いると推計されている。
日経新聞『シャボン玉石けん、香害・化学物質過敏症に関するアンケート調査の結果を発表』2023.6.2
https://www.nikkei.com/article/DGXZRSP656467_S3A600C2000000/
【プレスリリース】発表日:2023年06月02日
不快・体調不良にもかかわらず相談しづらい現状が浮き彫りに
人工的な香料、67%が不快な思い、40%が体調不良を経験
しかし、「周りや専門家へ相談しやすい」と回答したのはわずか11%
【6月5日「無香料の日」香害・化学物質過敏症に関する意識調査】
無添加石けんのパイオニアであるシャボン玉石けん株式会社(福岡県北九州市/代表取締役社長: 森田 隼人)は、6(む)月5(こう)日の「無香料の日」、また人工的な香料などによって体調不良を引き起こす「香害」の被害が増えやすい夏に向けて20〜60代の男女を対象に「香害・化学物質過敏症」に関するアンケート調査」を実施いたしました。
(WEB調査、調査対象:全国20〜60代男女、調査期間:2023年5月15日〜22日、サンプル数:549人)
KFB福島放送『化学物質過敏症の子どもに配慮を市民団体がいわき市教委に要望(福島)』 2023-07-20配信
化学物質過敏症に関して、いわき市の市民団体が子どもたちに配慮をするよう教育委員会に要望しました。いわき市の教育委員会に要望したのは、化学物質過敏症に悩む人たちをサポートしているいわき市の市民団体です。
要望には学校での健康被害の現状を調べることや、柔軟剤の使用を控えるよう保護者に促すことなどが盛り込まれています。
化学物質過敏症に関して、いわき市の市民団体が子どもたちに配慮をするよう教育委員会に要望しました。
いわき市の教育委員会に要望したのは、化学物質過敏症に悩む人たちをサポートしているいわき市の市民団体です。
要望には学校での健康.害の現状を調べることや、柔軟剤の使用を控えるよう保護者に促すことなどが盛り込まれています。
団体によりますと、市内の小学校では持ち回りで使用する給食着に残った柔軟剤のにおいで、健康 害を訴える子どもがいるということです。
化学物質等健康夜害相談センターいわき大平良枝共同代表は、「香りにあうたびに苦しいんですね、気分悪くて寝込んじゃう時もあるぐらい」
「化学物質過敏症の実態を多くの人に知ってもらいたい」と理解を求めました。
消費者庁など5つの省庁は連名のポスターを作り、健康被害への理解を呼び掛けています。
NHKニュース『おはよう日本』「“香り”で体調不良 困っている人が…」2023.7.12
NHKニュース 『おはよう日本』 が、柔軟剤などの香料による香害を特集しました(9分ほど)
日刊SPA! 『「数メートル離れた喫煙者の臭いでめまいが…」化学物質過敏症に苦しむ女性。柔軟剤や香水にも反応』2023.7.23
「タバコアレルギーや貧血なのかと思いましたが、ツイッターでこの病気を知って、専門医で診断が下りました。排ガスや人工香料の柔軟剤にも反応するようになり、洗剤関連はすべて無添加に替えました。外に出ることも難しくなり、酷いときは1か月半も家から一歩も出られませんでした」
TBS RADIO「化学物質過敏症の当事者が苦しむ『香害』」人権TODAY 2023.7.29
https://www.tbsradio.jp/articles/72901/
radiko: https://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20230729082118
今回は、化学物質過敏症の当事者が苦しむ「香害」について考えたいと思います。
まず、化学物質過敏症というのは、生活環境の中の微量な化学物質に接することにより、体調が悪くなる症候群であるとされています。
その中でも、今まで嗅いだり触れたりしていた香り・におい…例えば、洗濯用洗剤や柔軟剤、シャンプー、虫よけスプレーや工作用具の糊などが原因で、突然体調を崩すのが「香害」です。これは消費者庁や各自治体などによっても定義されています。そこで、5年前に突然香害に悩まされるようになった化学物質過敏症の当事者の佐藤さん(仮名)に詳しくお話を聞きました。まずは、香害に気が付いたきっかけについてです。
友人と銀座で待ち合わせて会う時に電車の乗ってで行きますよね。そうすると電車に乗るたびに
お腹を壊すんですよ。で、そういうことが続くものですから。その時に気が付いたんですが、
電車の中で隣に座ってた人がものすごい柔軟剤の匂いのする服を着てるわけなんですよ。
で、それでお腹を壊したんじゃないかっていうのと同時に、そういえば今までお腹を壊したのも、
みんなそんな匂いがする人たちだったなっていうことからこれおかしいんじゃないかっていうことで、インターネットで調べ始めた時に「香害」という言葉に当たったわけなんですよ。あぁこれかもしれないと思いまして。(佐藤さん)
香害被害者の会「カナリア・ネットワーク全国」も紹介されています。
さて、こうした患者たちの声を集めてできたネットワークがあります。
「カナリア・ネットワーク全国」という団体です。全国各地に点在する、香害で困っているそれぞれの小さな声をまとめて多数の声として社会に発信しようと、少しずつ活動しています。
なぜカナリアかというと、実は、石炭を掘り出す炭鉱で働く坑夫たちは、窒息ガスや毒ガス早期発見のための警報として鳥の「カナリア」を使ったそうなんです。カナリアは空気の変化を素早くキャッチしたので、「カナリア・ネットワーク全国」の名前もそこに由来します。
支援団体というより、一緒に問題解決の方法を模索してくれる支援者のネットワーク作りを目的としています。「カナリア・ネットワーク全国」の中丸さん(仮名)にこれまでの成果と、今後の課題をお聞きしました。
NHK WEB特集 『柔軟剤 香りで体調不良の相談増加 なぜ?マイクロカプセルが…』2023.8.1
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230801/k10014147781000.html
「僕もみんなとボール遊びしたいけどできなくて悲しい。いつ、かゆくなるのか不安で怖いです」
柔軟剤などの強い香りを感じると、かゆみやじんましんが出てしまうという小学生。いまこの”香り”によって頭痛やけん怠感などの体調不良を訴える人が増えています。専門家が柔軟剤の成分を詳しく分析すると、マイクロカプセルと言われる化学物質が検出され、体調不良との関係を調べる研究が続いています。身近な日用品をめぐって、いったい何が起きているのでしょうか。
(おはよう日本 ディレクター 福田みなみ)
・かゆい… 柔軟剤の香りでじんましんが
ゆうきくん(仮名)
「じんましんとか、ぶつぶつが出てしまって、足が痛くなってしまい悲しい。特に体育館ではにおいがぎゅうぎゅうになって、いっぱい吸ってしまうので、苦しい思いをするときがいっぱいある」
・柔軟剤の香り 医療現場には相談が増加
ゆうきくんを診断した、吹角隆之医師です。大阪市内でアレルギー科のクリニックの院長を務めています。アトピー性皮膚炎や食物アレルギー、化学物質過敏症などの患者を30年以上にわたって診てきました。
アレルギー科のクリニック 吹角隆之院長
「ここ3年ぐらい特に香りが長持ちするとか、香りの強さを強調する製品が売り出されるようになってから相談が増えています。学校や職場、隣近所で柔軟剤などの香りを感じて、頭が痛くなり、日常生活が困難になってしまうという患者さんが多くいます」「嗅覚は原始的な感覚で、身を守るアラーム的な役割があると思います。ガスの臭いを感じたらその場から離れる、食べ物から腐った臭いがしたら食べてはいけないなどです。その嗅覚で大量に人工的な香りを感じ続けているのが現代社会です。相談に来る患者さんは、人間の生命維持装置のアラームが鳴っているのではないかと考えています」
・5つの省庁が啓発ポスター制作 “困っている人に理解を”
消費者庁が運営する「消費者ホットライン」などには2022年度、柔軟剤などの香りで頭痛や吐き気がしたなどの相談がおよそ200件寄せられました。この数は、前の年の2倍に増加しています。
・柔軟剤に「マイクロカプセル」 相談増との関係は?
大気中に漂う微細な化学物質について研究している早稲田大学創造理工学部の大河内博教授です。大河内教授は、柔軟剤を使用した洗濯物を干し、室内の化学物質について分析する実験を行いました。
早稲田大学 創造理工学部 大河内博教授
「本来、柔軟剤の香り成分は揮発しやすいので、すぐに消えてしまいます。その香りを長持ちさせるために開発された技術がマイクロカプセルです。マイクロカプセルが壊れることによって少しずつ香りが出てくるという効果で、香りを長持ちさせているわけです」また、柔軟剤の一部の製品を詳しく調べたところ、メーカーが指示する適正な使用量で洗濯した場合、およそ42万個のマイクロカプセルが洗濯物に付着していることが分かりました。(0.8キロの洗濯物に対し、柔軟剤5.4ミリリットル使用)
大河内教授は、柔軟剤に使われているこうした技術と体調不良を訴える声との間に何か関係があるのではないかと考えています。
そのうえで、柔軟剤の中にどのような香料成分が入っているのか明らかにする分析を続けています。「マイクロカプセルが壊れた時には、さらに小さい粒子が大量に放たれます。マイクロカプセルやその中に入っている粒子が肺の奥や鼻こうに入り、どんな影響を及ぼすのか、よく分かっていません。今は柔軟剤に入っている香料成分の全体像をできるだけ明らかにしようと研究を進めています」
・安全性を確認してほしい
消費者団体である日本消費者連盟など、5つの団体が合同で作る「香害をなくす連絡会」は6月に厚生労働省に対して要望書を提出しましたが、「香り長持ち」などの徐放技術が健康被害を起こすことについての科学的知見は承知していない、家庭用品を化学物質ではなく、商品全体としてを家庭用品規制法で規制することは困難だという返答でした。「香害をなくす連絡会」杉浦陽子さんは「国民や市民の健康に責任を持つ省庁であれば、きちんと厚生労働省が調べてほしい。安全性が確保できたら販売するという順序を取ってほしい」と訴えています。
(団体)
Q.家庭用品中のマイクロカプセル類のように、化学物質を繰り返し放出する徐放技術が、人体に与える問題点の研究はなされていますか。
(厚生労働省)
A.現時点では、家庭用品で使用された徐放技術が原因で、健康被害が生じるとの科学的知見は承知していません。
(団体)
Q.マイクロカプセルなど微粒子を発生させる家庭用品の使用に関して、注意喚起をしてください。
(厚生労働省)
A.ご指摘の趣旨は家庭用品に含まれる化学物質自体の性質が原因ではなく、微粒子という性状が原因であるとの指摘と考えられます。家庭用品規制法では、具体的な化学物質の名称を明示して規制してきています。このため、具体的な化学物質の名称ではなく性状を示して家庭用品規制法で規制することは困難です。
・メーカーの受け止めは?
NHKは柔軟剤を販売している大手3社に香害問題についての見解を聞きました。花王とライオンは製品の香りで体調を崩したという声が寄せられていると回答しましたが、P&Gは香害被害についての回答はなし。また、3社とも製品や原料について「安全性」や「安全」を確認して販売していると回答しています。
花王:
・柔軟剤の香りで体調を崩したとの声が会社に寄せられている
・香料や香りカプセルも含め科学的な知見に基づいて安全性が確認されたもののみを使用
P&G:
・香料及び香料関連成分を含む全成分は関連するすべての日本の法律遵守はもちろんのこと安全性を慎重に評価し確認した上で使用
ライオン:
・製品の香りによって体調を崩されたという声がある
・最終製品の安全性を確認したうえで販売。十分なリスク評価を行い安全性が確認された原料を使用
厚生労働省の回答
香りに関する相談が寄せられていることは承知している。一方で、柔軟仕上げ剤等のかおりによる気持ち悪さや体調不良といった症状について、現時点では、どのように微量な化学物質が関与しているのか、どのような体内の変化が症状を引き起こすのかなど、メカニズムに未解明な部分が多い。厚生労働科学研究において、微量な化学物質等により、頭痛や吐き気等の多様な症状をきたす病態の解明に関する研究が進められている。厚生労働省としては、引き続き、こうした研究の支援等も通じ、科学的な知見の収集等に取り組んでいくことが重要と考えている。
・このつらさ分かってほしい… 当事者の思い
ゆうきくん(仮名)の母親
「学校の対応や同級生の配慮もあり、保育園の時に比べて小学校に通える日は増えてきました。ゆうき(仮名)が元気でいてくれるようにと周囲の方が言ってくれるのがありがたいです」ゆうきくん(仮名)
「つらい思いをしている人がいることをみんなに知ってもらえたらいいな。知ってくれたらめちゃくちゃうれしいです」
NHK あさイチ 8:15〜 『化学物質過敏症 ほんのわずかな化学物質が日常を…』
ラジオ番組 NHKジャーナル 医療健康『その香り 困っている人がいるかも~化学物質過敏症~』
初回放送日: 2023年8月9日 (25分あたりから):https://www.nhk.jp/p/nhkjournal/rs/L6ZQ2NX1NL/episode/re/P5K961WK65/
「ニュースデスクの丁寧な解説で、きょう一日と今の時代がわかる!水曜日は「医療健康」。日用品などの臭いで体調不良?「化学物質過敏症」について専門家に聞きます。出演:坂部貢さん(千葉大学予防医学センター 特任教授)」
読むらじる。『その香り 困っている人がいるかも~化学物質過敏症~』
NHKジャーナル 放送日:2023/08/09
https://www.nhk.or.jp/radio/magazine/article/nhkjournal/iry20230809.html
ジャーナル医療健康です。何気なく使っている衣類の柔軟剤、汗のにおいや部屋のにおいを消す消臭剤など、最近は香りがついている製品が増えています。一方で、身近にあるほんのわずかなにおいでも、頭痛やめまい、吐き気などの体調不良を起こすケースが問題になっています。こうした状況を受けて、消費者庁や厚生労働省などの5つの省庁は「その香り 困っている人もいます」と題した啓発ポスターを作成しました。消費者庁によると、柔軟剤のほか、消臭スプレーなど香りがするものを対象にしていて、香りで困っている人への呼びかけを行っているということです。対処法などについて、専門家に聞きます。(聞き手・山崎淑行ニュースデスク、結野亜希キャスター、打越裕樹キャスター)
【出演者】
坂部:坂部 貢(さかべ・こう)さん(千葉大学予防医学センター特任教授、環境医学がご専門)「そうですね。例えば、会社で近くの席の人がですね、非常に強い柔軟剤のにおいをさせていて、具合が悪くなって、その場所にいられなくなったというケースもありますし、また、電車に乗ったら、衣替えの時期なんかに多いんですけど、洋服の防虫剤のにおいとか、あるいは洗剤のにおいがして、そこで気分が悪くなってしまって、場合によっては次の駅で降りてしまったというケースもありますね。その後1日、調子が悪い状態が続いたということもよく聞かれます。
そういった症状がひとつのきっかけ、トリガーになってですね、化学物質過敏症を発症してしまう人もいるということになります。とても重症化してしまうと、家から出られなくなったり、学校に通われている方ですと、学校に行けなくなってしまうこともあります。」
読売オンライン 兵庫「『香害』対応 保健調査票に項目」2023.9.7
https://www.yomiuri.co.jp/local/hyogo/news/20230906-OYTNT50259/
人工香料により健康被害を引き起こす「香害」に対応するため、宝塚市教育委員会は来年度から、市立小中学校などの児童生徒の「保健調査票」に化学物質過敏症に関する記入欄を追加することを決めた。日常生活で使用される柔軟剤や化粧品、香水が原因で頭痛やめまい、せきなどの症状を訴えるケースが社会問題化する中、市教委は、学校現場でも対策を進める必要があると判断した。(高部真一)
市教委が今年5月、小中学校の全保護者を対象に実施したアンケートでは、「子どもが人工的な香料を不快に感じたことがある」と回答したのは28%、「体調不良を起こしたことがある」のは8%だった。
結果を受け、市教委は、給食当番で柔軟剤の香りが残る共用の白衣を使わず、エプロンや三角巾の持参を認めたり、授業参観などの学校行事の際、保護者に香水や整髪料の使用について配慮を求めたりする対策をとっている。
さらに、児童生徒の状況を小中学校、特別支援学校、幼稚園が把握するため、来年度以降、入学時に保護者が提出する保健調査票に化学物質過敏症の有無を記入できるようにする。調査票には緊急連絡先、かかりつけ医、既往症、アレルギーなどを記し、卒業時まで日常の健康管理や校内での体調不良があった場合の参考にしている。
就学前の健康診断の際に提出する調査票にも同過敏症に関して書く欄を設ける。
市教委は「一人ひとりの状況をきちんと把握して、各校園で生かすようにする」としたうえで、「調査票に記入欄をつくることで、『香害』について広く知ってもらいたい」と強調する。
毎日新聞 『この頭痛や吐き気、柔軟剤のせい? 「香害」の実像に迫る/上』2023.9.11
有料記事:https://mainichi.jp/articles/20230909/k00/00m/100/145000c
柔軟剤などの香りで頭痛や吐き気がするという相談が全国の消費生活センターなどに寄せられている。いわゆる「香害(こうがい)」の問題だ。「化学物質過敏症」と診断される人もいるが、未解明な部分が多い。情報提供窓口「つながる毎日新聞」に寄せられた「苦しい」との訴えを受け、現状を取材した。【デジタル報道グループ】
宮城県内で夫婦でカフェを営んでいた女性(54)は5年前から頭痛やめまい、動悸(どうき)に悩むようになった。心臓外科や内科で検査を受けたが異常は見つからなかった。同じ時期に夫も手の震えや関節の痛みを訴えるようになった。
ある時、衣服から強い香りがする客が来店すると調子が悪くなることに気づいた…
この記事でインタビューを受けたのは、香害被害者の会「カナリア・ネットワーク全国[CAN]」の会員です。
記事内に、情報提供窓口「つながる毎日新聞」に寄せられた「苦しい」との訴えから、現状を取材することになったとあります。投稿はネットでも可能です。新聞社や近隣の行政に、各地でそれぞれに声を届けていくことで、大きな声にしていきませんか。
カナリア・ネットワーク全国公式 https://canary-network.org/news/mainichi/
毎日新聞 『香害問題、国が「困っている人もいます」 続く研究と啓発/下』2023.9.11
有料記事:https://mainichi.jp/articles/20230909/k00/00m/100/157000c
「柔軟剤などの香りで頭痛や吐き気がするという「香害(こうがい)」の問題。香りと健康被害の因果関係はどれほど解明されているのか。国や研究者たちの対応を探った。【デジタル報道グループ】」
・国はポスターで啓発 メーカーの反応は
厚生労働省化学物質安全対策室も「相談が寄せられていることは把握しているが、柔軟剤がどのように体に影響しているのか、未解明な部分が多い。厚生労働科学研究の事業で検証を進めている」という。
相次ぐ相談を受け、消費者庁、厚労省、環境省など5省庁は21年8月に連名で啓発ポスターを作製した。23年7月にはポスターの文言をそれまでの「その香り 困っている人がいるかも」から「困っている人もいます」と変更し、各都道府県、市町村に配布した。
・中枢神経が関係?
東京女子医科大付属足立医療センター麻酔科非常勤講師の平久美子医師は、柔軟剤などの香りの被害を訴え、化学物質過敏症と診断された患者を常時、50人ほど診ている。
平医師によると、患者が発症したきっかけは、柔軟剤、消臭剤、漂白剤、防虫剤、アロマ製品、殺虫剤の吸引が主だった。頭から首にかけての痛みを訴える人もおり、長年のペインクリニックでの診療経験を生かして治療に当たる。患者には、こうした製品の使用を避けるようアドバイスしている。治療を続けることで症状が改善する人もいるという。
平医師は「中枢性感作症候群」に関する厚生労働科学研究班の一員として研究を続けている。不快な外部刺激の繰り返しにより中枢神経が敏感になり、痛みやさまざまな症状が起こる状態の総称が中枢性感作症候群だ。化学物質過敏症もこの症候群に関係すると考えられているという。
被害を訴える患者を診てきた平医師は「学校や会社には香りに敏感な人がいるかもしれないと考えてほしい。製造や販売する企業や店舗も、香り付きの商品ばかりでなく、無香料のものも宣伝し、販売してほしい」と話す。
日本経済新聞『その香り、私は苦痛…柔軟剤など「香害」に配慮促す動き』2023.10.17
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE315BE0R30C23A7000000/
生活用品の香りによる頭痛や吐き気に悩む人が増えているとして、配慮を促す動きが目立ち始めた。香りが原因の体調不良は「香害」とも呼ばれる。詳しいメカニズムは解明されていないが外出や通勤が難しくなったケースもある。人が集まる場所で強い香りがするものの使用を控えるといった対応を自治体などが呼びかけている。
「苦しみはなかなか理解してもらいにくい」。関東地方に住む50代の女性は訴える。約4年前、勤務する学習塾で児童の衣類からした柔軟剤の匂いが発端で、体調を崩すようになった。
頭痛や吐き気、胃痛といった症状は次第に激しくなり、ある日突然自宅の衣類や寝具のわずかな匂いにも耐えられない状態に。医師からは「化学物質過敏症」と診断され、マスクを何枚も重ねなければ外出できなくなった。
柔軟剤や合成洗剤、香水などによる体調不良は「香害」とも呼ばれる。代表例が空気中の微量の物質に反応する化学物質過敏症で、頭痛や倦怠(けんたい)感など様々な症状が現れる。2009年に保険適用となったものの、発症のメカニズムは未解明の部分が多い。
新潟県立看護大学の永吉雅人准教授(人間環境科学)は「化学物質過敏症への理解が十分に進んでいるとは言えず、国や自治体が積極的な啓発によって認知度を高めていく必要がある」と指摘する。
その上で「香りつき製品については、より敏感に匂いを感じ取る人がいることを前提として、不必要に使わないことが大切だ」と話している。
FMラジオ FM FUJI 「Bumpy」3回連続 化学物質過敏症の特集 2023年10月〜12月
1回目 『化学物質過敏症の基礎知識 患者数は100万人を超える?』2023.10.30:https://news.radiko.jp/article/station/FM-FUJI/97765/
渡辺麻耶が木曜日のDJを担当するFM FUJIの番組『Bumpy』(毎週月曜~木曜、13:00~18:50)内のコーナー「CLOSE UP TODAY」(毎週木曜、17:35~)。10月19日のオンエアにフリージャーナリストの松田宗弘さんが出演し、化学物質過敏症について解説しました。
松田:今日から連続3回、年末まで、日常に潜む病気「化学物質過敏症」を取り上げます。20年来、私が断続的に報道してきたテーマです。最大の問題は花粉症のように、個人差があるけれども、だれしもがある日突然、なりうる病気であること。リスナーは、「家族や知り合いが過敏症」、「よく知らない。自分はなっていない」など様々でしょう。しかし、いったん発症してからでは手遅れですし、周囲に患者がいたら配慮が必要なので、普段から知識を持っておくと良いと思います。
2回目『県内では受診できない化学物質過敏症 山梨県の対応に疑問』
2023.11.10:https://news.radiko.jp/article/station/FM-FUJI/98376/
翌日10日には、山梨県内向けの週刊新聞『山梨新報』に、更に詳細な記事が掲載されました。この報道に関しては、カナリア・ネットワーク全国[CAN]共同代表の深谷さんが取材対応をしています。
松田:先月に続き、今日もだれしもがある日突然なりうる「化学物質過敏症(CS)」の2回目です。前回は化学物質過敏症の「入門編」でした。今月、来月は「山梨編」のお話です。11月10日付の山梨新報1面トップで掲載する記事を今日は1日早くお届けします。
麻耶:前回の放送で松田さんは、「保健所と病院に確認したら、過敏症の診断や治療ができる医療機関が山梨県にはないことが分かりました」と言われていました。それなのに、「県は県内医療機関の受診を促している」とも指摘されていました。この矛盾は多くのリスナーが気になっていると思うのですが、詳しく伺えますか。
松田:私が「過敏症の診断・治療ができる病院はどこにあるのか」を確認したのは、県内4つの全保健所と、山梨大学医学部附属病院と県立中央病院です。保健所は「分からない」、病院は「対応できません」という回答でした。それで複数の患者に聞くと「県内では対応できないので、東京などの専門医療機関に行くのが常識」ということでした。
麻耶:そうなると、「県が県内医療機関の受診を促す」という意味が分かりませんよね。どう理解したら良いのでしょうか。

3回目『化学物質過敏症の実態調査の「小さな流れ」今後はどのようにすべきか』
2023.12.15:https://news.radiko.jp/article/station/FM-FUJI/99850/
松田:化学物質過敏症の専門医療機関や患者とNPOなどでは「国内100万人以上(120人に1人以上」と言われていますが、環境省の2016年の報告書には未受診の人も含めると人口の7.5%(900万人)という数字もあり、100万人の数倍の可能性があります。
100万人だとしても、山梨県の人口は約80万人ですから、県内の患者数は6600人。もしかしたらその数倍。この患者さんたちは山梨県内に専門の医療機関がなく、一般の医療機関では対応できないため、診断・治療ができる東京など県外の専門医療機関に行っています。
麻耶:たくさん患者さんがいるようなのに実態調査が行われないのはなぜなのでしょう。
松田:厚生労働省の難病対策課に聞いてみると、「診断基準がないから調査をしていません」という説明でした。ですが一方で、数は少ないものの全国に点在する専門医療機関では、専門の医師が「中枢神経障害」などと書かれた診断書を書き、治療していて、その診断書が保険医療や障害者年金の給付条件になっているのです。「これは明らかな矛盾ではないですか」と突っ込むと、答えられないのです。国民に説明できないような行政は改めるべきです。
北海道新聞 『香りで体調不良「香害」小中生の1割体験 厚岸町教委、化学物質過敏症で初調査』2023.12.4
会員限定記事 :https://www.hokkaido-np.co.jp/article/948929/
【厚岸】柔軟剤などに含まれる化学物質由来の人工香料が原因で体調を崩すとされる「香害」を巡り、町教委は、小中生の1割が学校で人工香料で具合が悪くなったことがあるとする実態調査結果をまとめた。化学物質に体が反応し、さまざまな不調が現れる「化学物質過敏症」が取り沙汰されていることを受け、初めて実態調査を行った。
北海道新聞「『香害』が大半 化学物質過敏症 柔軟剤、シャンプー…消臭ブームの陰に 小児科医・渡辺さん札幌で講演」2023.10.12
会員限定記事 :https://www.hokkaido-np.co.jp/article/923257/
「香害を解決するため、運動を組織化し、大きく声を上げていかないといけない」と呼び掛ける渡辺一彦さん
化学物質過敏症について当事者らが語り合った交流会
日常生活で使われる化学物質に体が反応し、さまざまな不調が現れる「化学物質過敏症」。当事者らによる市民団体「化学物質過敏症・電磁波過敏症の生活を考える会」(札幌)は1日、札幌市西区で学習会を開いた。患者を多く診療してきた札幌市白石区の小児科医、渡辺一彦さん(72)が、過敏症の原因と対策について講演した。
北海道新聞『宿や飲食店、「香害」対応に工夫 柔軟剤などが含む化学物質が原因』2023.1.31
会員限定記事:https://www.hokkaido-np.co.jp/article/794427/
柔軟剤などに含まれる化学物質由来の人工香料が原因で、体調を崩す「香害(こうがい)」に苦しむ人に配慮する宿泊施設や飲食店などが道内にもある。店主ら自身や客が香害に悩んだことをきっかけに消臭剤などを撤去したり、自然本来のかおりを楽しんでもらえるような工夫を重ねたりしている。2月1日は「ニオイの日」。
■消臭剤を撤去 客にも協力呼び掛け
「かおりもお料理の一部と考え、大切にしています。香水や合成洗剤、柔軟剤のかおりに弱い方もいらっしゃいますので、ご来店前や当宿内でのご使用はご遠慮いただいております」
CBCドキュメンタリー「チャント!」『“香り成分”で体調不良に…化学物質過敏症に悩む人たち「息が吸えない」』2023.11.23
「服や床から42万個もの微粒子が検出された」
ごくわずかな化学物質で体調が悪くなる
「化学物質過敏症」という病気をご存知でしょうか?
特に最近は日用品に含まれる
「香料」が原因となるケースが増えています。
背景には何があるのか、当事者の苦悩を取材しました。2023年11月13日「チャント!」OA
https://www.youtube.com/watch?v=v0Vs2aI1Bq8
高知新聞『医師「無理解が追い詰める」化学物質過敏症の高知県内患者200人 対策進まず』2023.12.18
https://www.kochinews.co.jp/article/detail/707374
化学物質過敏症は全国で増えており、「13人に1人」が発症し得るとの研究結果も。県内では約200人が診断を受けているが、専用の入院施設はなく、公共の場で目立った対応は取られていないのが実情です。「CSは、空気中に漂う微量の化学物質が肺や鼻の粘膜から吸収され、…
高知新聞『毎日が災害」化学物質過敏症の高知県内女性 柔軟剤や合成洗剤の香りが「凶器」に 厳しい冬を独り車中泊で過ごす』2023.12.18
https://www.kochinews.co.jp/article/detail/707362
柔軟剤や合成洗剤の香りを嗅ぐとめまいと吐き気に襲われ、呼吸困難に陥る。畳の防腐剤、フローリングのワックスに反応し、湿疹や頭痛が出る―。そんな化学物質過敏症(CS)だと診断された県内の40代女性が、屋内で家族と生活することが難しくなった。今、山間部で厳しい冬を独り、車中で過ごしている。「いつどこで誰が凶器になるか分からない。毎日が災害」と悲痛な声を上げる。
高知新聞『化学物質過敏症の高知県内女性「生き地獄」 洗剤、化粧品…あらゆるものに反応 強まる孤独感、仲間とネット交流で支え』2023.12.18
https://www.kochinews.co.jp/article/detail/707369
化学物質過敏症(CS)と診断された川村圭子さんは、県内の山間部で車中泊を続けている。「自分のように苦しむ人が減ってほしい」と本紙取材に応じ、症状が出てからの経緯や孤独感、心の支えを伝えてくれた。きっかけは5年前、息子が中学校から持ち帰った給食着だった。柔軟剤の残り香で気分が悪くなった。給食着は前週の当番が家庭で洗濯して次へと回す。回ってくるたびにせき込み、…
