01-3_4_01 ペットの香害 関連記事

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(2021-9-29)

ペットショップには香料入りのペットシーツやシャンプー、消臭・除菌製品、お手入れグッズなどが並ぶようになりました。人間だけでなく、ペットにも香害被害が起こっています。ペットは体が小さく化学物質の影響を人間より受けやすい、また猫はたとえ天然であっても香料を肝臓で全く代謝できない、などの理由で、ペットが香害によって病気になるだけでなく、死亡するなど深刻な事例も起こってきています。

動物は嗅覚や本能で毒物を察知する能力が優れていることから、有毒な化学物質の臭いに常にさらされるだけでも大きなストレスを受けます。犬や猫の食欲がない、嘔吐するが原因がわからない場合など、香料入りのペット用品、また香料入りの台所洗剤を使って洗ったえさ皿が原因のこともあります。

虚栄心を持たず、香料を良いものとして宣伝するCMに影響を受けることのないペットにとっては香料、抗菌消臭剤などの化学物質は単に不快で、ストレスや毒性のために病気になったり死亡したりする迷惑なものです。飼い主の健康のためにも、無香料のペット用品を選びましょう。


『比較統合医療学会史 VOl. 27, No.2に掲載されました』 キャットクリニック〜犬も診ます〜のブログ (2021.3.16)
”ー症例の概要を表1に示した。症例1~6は、猫の高残香性柔軟剤及び香料に起因することが疑われる香害であった。症例及び2は、元気消失、食欲低下のため来院した。来院時、眼や鼻の炎症や流涎、意識の混迷が認められた。ー” ”成長期であるにもかかわらずここ1カ月で体重が減少したとの主訴で来院した。問診の結果、香料付きペットシーツを使用しているとの情報を得た。ペットシーツの香害を疑い、香りのないペットシーツに交換したところ、症状は翌日より消失し、体重も増加に転じた。”(同ブログより引用)
https://ameblo.jp/catsclinic/entry-12662803327.html


『犬が教える有毒性 化学物質の体への影響、人間と同じ』ナショナルジオグラフィック日本版 ナショジオニュース (2020.7.3)

記事より引用「イヌは生物としての特徴が人間に似ている。がんをはじめ、人間と同じような病気にかかる-人類の伴侶となってもはや1万年以上、イヌはいろいろな面で人間に似ている。ヒトの表情を読むことができるし、ゲノムまでヒトに近い。そして新たな研究により、体に取り込む有毒な化学物質も同じであることが明らかになった。

2020年5月13日付の学術誌「Environmental Science and Technology」に発表されたこの研究成果は、ヒトの健康の改善に役立つ可能性がある。

食品包装から化粧品まで、有害物質は多くの日用品に含まれている。よく使われるのは、防虫や難燃のため、あるいはプラスチックを軟化するための化学物質*。これらの物質に長期的・慢性的にさらされると(曝露)、複数種類のがんを含め、人間の病気の原因になると考えられている。」
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO60408700W0A610C2000000/

香害図書館注:*発がん性、環境ホルモン作用のあるフタル酸エステルはプラスチックの可塑剤、香料の保留剤として使用される


『ペットのインコが「アロマ」で急死… 注意喚起ツイートに反響、獣医も危険性を指摘』J-CASTニュース (2018.1.29)

記事より引用「「原因は、アロマディフューザー(発生器)でした」――。ペットのインコが急死したという女性が、愛鳥の死因についてツイッターでこう報告した。自宅でアロマを焚き始めてから1週間後に、インコの体調が急変したのだという。

実際、今回のようなケースについて、鳥類専門の動物病院「小鳥のセンター病院」(埼玉県川口市)の池谷(いけや)真樹院長はJ-CASTニュースの取材に対し、「鳥によって個体差はありますが、アロマを焚くことで中毒死や呼吸不全を起こす恐れはあります」と指摘する。」

https://www.j-cast.com/2018/01/29319835.html?p=all


『香害について 5症例の報告』キャットクリニック〜犬も診ます〜のブログ (2019.3.8)
”高残香性柔軟剤、消臭除菌スプレー、家庭用洗浄剤による伴侶動物の健康被害を、小動物臨床の獣医師専門雑誌に掲載していただきました。”(同ブログより引用)
https://ameblo.jp/catsclinic/entry-12445386369.html


『高残香性柔軟剤などの動物への影響の症例報告』南大泉せき動物病院ブログ記事 (2019.3.18)
”高残香性柔軟剤や消臭除菌スプレーの動物への影響症例報告が獣医雑誌にありました。”(同ブログより引用)
https://ameblo.jp/seki-ah/entry-12447498739.html


『知って下さい、猫の難病「FIP」と「香害」、「化学物質」の関係③ -柔軟剤と香り付き洗濯洗剤編2-』扇桜 ブログ (2020.6.4)
https://note.com/ougisakura/n/n3505b62f780a


『香害からペットを守る』 群馬で家族を待つニャンコワンコ達☆群馬たまぽち ブログ記事(2018/07/18)
https://ameblo.jp/g-tamapochi/image-12391638186-14231291789.html


獣医での香害被害(calooペット 口コミ)
https://pet.caloo.jp/hospitals/detail/131477/reviews/55998


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