(2022.1.15)
香害啓発をしている九州・沖縄の自治体に関するリンク集です。チラシやポスターをダウンロードできるページもあります。
香害被害の深刻さが知られるにつれ、また香害被害者が自治体に働きかけた結果、全国の多くの自治体が公式ウエブサイトに香害や化学物質過敏症に関する情報提供、柔軟剤や香料入り製品、農薬や防虫剤などの使用についての注意喚起、また香害啓発ポスターを作るなど、何らかの対応をするようになってきました。しかしまだ声を上げる人は少なく、被害の実態が国、自治体や公共機関に知られず、香害防止対策が自治体に取り上げられない事例もあります。
お住まいの自治体にも香害について啓発、柔軟剤や香り付き日用品の使用についてその危険性を広く住民に知らせてほしいと声を上げましょう。その際に、他の自治体の取り組みを紹介することは有効です。香害対策に積極的な自治体には札幌市、旭川市、石狩市、名取市、山形県、つくば市、埼玉県、東松山市、佐倉市、大田区、小金井市、神奈川県、厚木市、横浜市などがあります。
ウエブサイトや広報の香害啓発記事、香害啓発ポスターの作成、公共施設における香料自粛ポスターの掲示、無香料ポリシーの実施など、自治体に具体的な要望をしていきましょう。またサイトのリニューアルなどによって、以前は掲載されていた香害啓発のページやポスターへのリンクがなくなっていることもあります。一度掲載されても、時々チェックして消えていた場合には再掲載を求めるなどしていきましょう。公共施設のポスター掲示も定期的にチェックしてなくなっていたら再掲示を求めましょう。自治体によってはウエブサイトの香害啓発記事にコメントできるものもあります。掲載のお礼、感想などをぜひフィードバックしましょう。
当然のことながら、市議会、県議会議員など地元の議員が香害について議会で質問するなどの活動がある地域の自治体は香害啓発に積極的です。「01-2_2_01 地方議会・地方議員の動き 」も参考にしてください。ぜひ地元の議員さんたちに香害対策を求めましょう。
このリンク集作成にあたっては、SNSの情報及び以下の資料を参考にしました。
・「香害をなくす連絡会」『香料自粛の呼びかけを行っている都道府県および市町村・区』:https://nishoren.net/wp/wp-content/uploads/2020/07/d15590aa4dc1c59f43ea55477b5252e4-2.pdf
・「化学物質過敏症関連ブログ」『公的機関チラシ等』:https://ayako2022.com/poster/
リストに掲載されていない自治体、リンクの更新などの情報がありましたらぜひ香害図書館までお寄せください。
福岡県
糟屋郡志免町 香害啓発記事『香害を知っていますか?』(2018.5.1):https://www.town.shime.lg.jp/site/kasuyakouikisyousen/kasuyakouikishousenosirasebunsho20180501.html
「近年、香る柔軟剤が多く販売されています。それに合わせるように、香りに悩まされる人が増えています。
香る柔軟剤に使われている香料は、人工的に合成された科学物質が殆どであり、その香りは化学物質が揮発して鼻腔内の嗅覚受容体に作用して匂いを感じています。つまり、香る柔軟剤の匂いを感じているというのは化学物質が体内に入っている状態になります。さらに匂いは、慣れると物足りなくなり、より強い匂いを身にまとうようになります。本人にとってちょうどいい香りが、他の人にとって我慢できない臭いに変わることが起きています。」
「〜病気の心当たりがないのに体調がおかしいと感じたり、すっきりしないと思える場合は、化学物質過敏症の可能性もありますので化学物質由来の匂いを避けてみてください。」
那珂川市 『「香害」を知っていますか』(2021.12.2):https://www.city.nakagawa.lg.jp/soshiki/7/kougai.html
「あなたの好きな香りで困っている人がいるかもしれません
香りの感じ方は、人それぞれです。香害と化学物質過敏症についてご理解いただき、合成洗剤や柔軟剤などを使用するときは、決められた量を守って使い、制汗剤、化粧品類などの香りが過度にならないようにご配慮をお願いします。また、心当たりがないのに体調がおかしいと感じる場合は、化学物質過敏症の可能性もありますので化学物質由来の匂いを避けてみてください。」
佐賀県
佐賀県庁 『化学物質過敏症をご存知ですか』(2021.4.22):https://www.pref.saga.lg.jp/kiji00334512/index.html
「〜※依然、未解明の部分が多い疾患ですが、柔軟剤や抗菌消臭剤、農薬・除草剤などが原因となる可能性があります。使用の際は、周りの方へご配慮いただきますようお願いします。」
鳥栖市 『化学物質過敏症 Multiple Chemical Sensitivity』(2020.12.28):https://www.city.tosu.lg.jp/soshiki/10/7292.html
「あなたにとって便利な「日用品」や気持ちの良い「香り」などが、近くにいる人が困る原因になっていることがあります。みなさまのご理解とご配慮をお願いします!!
熊本県
宇土市 『香害(こうがい)をご存じですか? 〜化学物質過敏症〜』(2021.5.19):https://www.city.uto.lg.jp/article/view/1073/934.html
「まずは,この病気と香害について理解し,症状に苦しんでいる人やまだ発症していない人を守るためにも,公共の場や大人より影響を受けやすい児童生徒が集まる場※では,化学物質過敏症を誘発するような香料(香水,芳香剤,香りの強い柔軟剤・整髪料など)の使用を控えるなどの配慮をお願いします。※特に学校では,家庭から持ち込まれる給食エプロンや制服などに付着した柔軟剤等の強い香りが,化学物質過敏症を誘発する可能性があります。」
熊本市 『シックハウス症候群・化学物質過敏症について』(2021.9.27):https://www.city.kumamoto.jp/hpKiji/pub/detail.aspx?c_id=5&id=21345
「芳香剤、衣類の防虫剤、殺虫剤等を使用したときは、十分に換気を行いましょう。」
長崎県
佐世保市 『化学物質過敏症をご存知ですか?』(2021.10.7):https://www.city.sasebo.lg.jp/hokenhukusi/kenkou/2021kougai.html
「原因物質:日常生活の中で身近に存在し意識せずに接触している可能性が高く、原因となる頻度も高いものには下記のようなものがあります。整髪剤、香料、柔軟剤〜」
沖縄県
沖縄県庁 『化学物質過敏症を知っていますか?』(2021.11.26):https://www.pref.okinawa.jp/site/hoken/chiikihoken/shippei/kagakubushitsu.html
「治療法が確立していないため、症状を誘発させると考えられる原因物質からの回避が最も有効な対処法と言われています。そのため、患者が安心して生活するためには、社会全体の化学物質過敏症への理解を深める必要があります。洗剤、柔軟剤、芳香剤、香水などの香りが過度にならないようご配慮をお願いします。」(2021年に国の5省庁(消費者庁、文部科学省、厚生労働省、経済産業省、環境省)が連名で作成、発行した香害啓発ポスター『その香り困っている人がいるかも?』がダウンロードできます。)
那覇市 『化学物質過敏症って何・・・?(2021.5.21)』:https://www.city.naha.okinawa.jp/nahahokenjyo/kansensyou/soumu/kagakubussitu.html
「香料等に関するご配慮をお願いします。私たちが日常使っているシャンプーやリンス、香水、柔軟剤などの中にも、実は多くの化学物質が含まれています。化学物質過敏症は、個人差はありますが、ごく微量の化学物質に接しただけで、からだが過敏に反応し、頭痛、めまい、目や鼻の痛み、脱力感などの様々な体調不良をきたしてしまう病気です。」