コロナのパンデミックが起こってから1年が過ぎ、コロナウイルスを除去するには伝統的な固形石鹸が一番効果が高く、安全であるという朗報が一般に広まりましたが、残念ながら日本では石けんではなく、経産省が合成洗剤を推奨するなどの事例がありました。危険な薬剤を用いて香害や健康被害を起こすことなく、効果的、安全にコロナウイルスを除去することができる昔ながらの石けんの良さに関する情報を集めました。石けんは手洗いだけでなく、スマホや掃除などの清拭に用いても安全で効果的です。(2021.5.29)
ナショナルジオグラフィック 消毒はせっけんでOK、漂白剤よりいい理由とは、新型コロナ対策
漂白剤は「こん棒でハエを叩くようなもの」と専門家、アルコールがなくても大丈夫 (2020.03.23)
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/20/032000184/
「漂白剤の使用は「ハエを叩くのにこん棒を使うようなものです」と英ケンブリッジ大学のウイルス学者ジェーン・グレートレクス氏は話す。そのうえ、漂白剤は金属を腐食するし、吸い込み続ければ呼吸器系の健康問題につながる恐れもある。…漂白剤を使う表面に汚れが多く付着していた場合、その汚れが漂白剤と反応し、消毒効果が失われてしまいます」と米ジョージア州立大学の環境衛生学者リサ・カサノバ氏は話す。」
BBC NEWS JAPAN
スマホを「安全に、効果的に」清潔にする方法、微生物学者が解説 (2020.03.13)
新型コロナウイルスへの感染予防には、手洗いが重要だ。では、その手が1日中触っている自分のスマートフォンをきれいにするには、どうすればいいのだろうか。英ユニヴァーシティ・コレッジ・ロンドンの微生物学者、レーナ・シリック博士が、家庭にあるものだけを使って「安全で効果的に」清潔にする方法を解説する。(動画、日本語字幕付き)
https://www.bbc.com/japanese/video-51866221
米国の有力紙ワシントンポストの記事。公益のために無料公開されています。コロナウイルスの構造の説明、ウイルスを石けん、紫外線、熱(熱水、沸騰点まで加熱)が破壊するイラストがわかりやすい。石けんは20秒でウイルスを破壊することができるとのこと。
What the structure of the coronavirus can tell us (2020.03.23)
Researchers hope that a new visualization of the architecture of SARS-CoV-2 will show them how to defeat it.
https://www.washingtonpost.com/graphics/2020/health/coronavirus-sars-cov-2-structure/
下記の山根氏の記事中でも紹介されている、石けんの分子がコロナウイルスのトゲを引き抜いて物理的に破壊する様子を表したアニメーション
Fighting Coronavirus with Soap (from PDB-101) (2020.03.18)
米国の蛋白質構造データバンク製作 https://youtu.be/s2EVlqql_f8 (2分 Youtubeの設定から自動生成の日本語字幕をつけることができます)
伝統的でシンプルな石けんがアルコールや消毒剤よりもコロナウイルスを効果的に破壊する様子をイラスト入りで説明している記事。(2020.04.08)
The coronavirus is no match for plain, old soap —here’s the science behind it
https://www.marketwatch.com/story/deadly-viruses-are-no-match-for-plain-old-soap-heres-the-science-behind-it-2020-03-08
コロナ対策の⼿洗いに期待!「昔ながらの⽯けん」の抗ウイルス効果
北九州のメーカーと広島大学の研究室へ(2020.04.17)
山根 一眞 (ノンフィクション作家 獨協大学非常勤講師)
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/71902?imp=0
「こう語るのは広島大学大学院医系科学研究科(ウイルス学)教授、坂口剛正さんだ。坂口さんらが調べたのはヒトインフルエンザウイルスとネコカリシウイルス(ノロウイルスの仲間)。実験結果は、広く販売されている合成系洗剤(の石けん)の主成分と比べて、自然原料で製造した無添加石けんの主成分の抗ウイルス作用が最大で1000倍も大きかったというのだ。…」
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コロナにも? 自然素材石けんは合成洗剤の「1000倍のウイルス破壊力」
天然由来成分に驚きの効果を発見 (2020.05.01)
山根 一眞 (ノンフィクション作家 獨協大学非常勤講師)
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/72151
「そこで、長年にわたりウイルス不活性化の解明に取り組んできたのが、広島大学大学院、北九州市立大学、シャボン玉石けん(北九州市)の研究者チームだ。そして2019年、大きな研究成果が発表された。
石けんの「洗浄力」は主成分の界面活性剤によるが、インフルエンザウイルスによる実験で、ハンドソープ製品の大半の主成分である合成系界面活性剤と比べ、自然素材無添加石けんの界面活性剤のインフルエンザウイルス破壊能力が、100〜1000倍も大きいことが明らかになった。そして、その攻撃力の差がウイルスに対する石けんの作用の常識を覆す事実がわかったというのだ。」
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