医療分野文例

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以下は医療分野の文例です。パブコメの参考に自由にお使いください。丸写しでもOKですが、ご自分の困っていること、希望などを具体的に追加したら良いかと思います。


医療分野では香害が受診や薬を買うことへの大きな障壁になっており、化学物質過敏症の症状が重い人はどんなに具合が悪くても医療にかかることも薬を買うこともできません。化学物質過敏症という障害によって病院、診療所、助産所、調剤を実施する薬局を利用できないのは命に関わる人権侵害であり、障害者差別です。医療関係の事業者に、化学物質過敏症患者や香害で具合が悪くなる障害を持った人に合理的配慮をするよう義務付けてください。具体的には以下のことを求めます。

・病院、診療所、助産所、調剤を実施する薬局 の事業者の事業所の受付など目立つ場所に、5省庁(消費者庁/文部科学省/厚生労働省/経済産業省/環境省)で作成した香害啓発ポスターを掲示すること、またこれらの施設に無香料ポリシーを採用することを義務付け、従業員及び施設に出入りする業者、また患者とその付き添いなど、施設内に入る人間すべてが守るべき無香料ポリシーとは何か、また香害による障害者差別をなくすための情報提供、教育をする。

・無香料ポリシーの義務付けとは、該当する事業者とその従業員に香害の原因になる日用品の使用を禁止するとともに、施設内で使用する清掃用品用品の選択も含まれる。事業所のカウンターや机、棚などの収納や家具、椅子、ベンチやシート、診察台や手術、処置のための設備・備品や床の清掃に香料入りの洗浄剤を使用しない、建物内で芳香剤や消臭剤を使用、設置しないことが必要です。事業所の無香化にはカリフォルニア州、カナダの無香料ポリシーが参考になります。特に重要なのは以下のような点です。

・従業員から寄せられた懸念には、率直かつ正直に対処する。無香料ポリシーは、単に特定の臭いが嫌いという理由ではなく、医学的な懸念の結果として実施されているということを周知徹底する。

・無香料ポリシーがすべての人(訪問者、患者などを含む)に適用されることを明確にする。

・香害の原因になる日用品には無香料ポリシーを香水やコロンに限定しない。下記のように、多くの建材、洗浄剤やパーソナルケア製品にも香料や化学物質が含まれている。

シャンプー、コンディショナー、ヘアースプレー、デオドラント(汗臭・体臭防止用品)、コロン、アフターシェーブローション、フレグランス、香水、ローション、クリーム、ポプリ、せっけん/合成洗剤/柔軟仕上げ剤、化粧品、芳香剤/消臭剤、オイル類、キャンドル、オムツ、ゴミ袋、清掃用洗剤、ハンドサニタイザー、除菌用品、おしりふきや汗拭きなどのワイプやウエットティッシュ、トイレットペーパー、ティシュペーパー、その他日用品

・「無香料」をうたう製品の中にも、原料のにおいを隠すために香料が使用されているものが多くあり、本当に香料が入っていないか確認する必要がある。

カリフォルニア仕事関連喘息予防プログラム:https://kogailibrary.org/2022/06/02/02-2_2_03_california_wrapp/
カナダ労働安全衛生センター(CCOHS) の無香料ポリシー:https://kogailibrary.org/2023/03/06/02-2_2_04_ccohs_fragrancefreepolicy/